ヒムロックがリスペクトするギタリストの1人、スティーブ・スティーブンス。


スティーブと初めての対談                   1997年5月
(ヒムロックのレコーディングに参加した感想は?)
スティーブ(以下S) すごく楽しかった。さっきヒムロにも言ったんだけど、最近はアメリカのほとんどのミュージシャンがスローな曲しかやらないんだ。グランジだ、なんだっていって。だからそんな中でヒムロみたいにエナジーを感じさせるロックンロールをやっている人と一緒にやれたのはとっても嬉しかったよ。
(いままで日本のアーティストと一緒に仕事をしたことはありますか?)
いや、これが初めてだよ。
氷室 それはすごく光栄だなぁ。スティーブは僕が一番好きなギタリストで、10年くらい前からいつか一緒にやりたいって思ってたんです。
どうもありがとう。そんなふうに言ってもらえるととても嬉しいよ。でもずいぶん時間がかかったね(笑)。だけどもしかしたら昔、僕がビリーと一緒に日本に行ったとき君と会ったことなかったっけ?。
氷室 ないよ。会ってたら絶対忘れてないよ! 初めて会えるっていうんで、夕べは眠れないくらい緊張してたんだから(笑)。
(ビリー・アリドルについて)
氷室 ビリー・アイドルのアルバムのギター・プレイではどれが一番好き?
「反逆のアイドル」の中のものはみんな好きだし、それに「WHIPLASH SMILE」の”MEN FOR ALL SEASONS”は自分でもベストなプレイをしていると思う。
氷室 俺は全部好きだけど…アトミック・プレイボーイもすごくいいアルバムだったと思うよ。とにかく俺がスティーブを好きだっていう一番の理由は同じスタイルにこだわらないで、どんどん変わっていくからなんだ。ところで、アトミック・プレイボーイのボーカルは誰なの?
ベリー・マッカリーっていうんだけど、ワーナー・ブラザーズで彼のテープを手に入れたんだ。僕はカルトのイアン・アスベリーみたいにビブラートがうまく歌える人間を探していて、彼はその条件にあっているように思えたから選んだんだよ。
氷室 やっぱりそうか。あのアトミックのレコードを聴いたとき、やけにイアン・アスベリーに似ているなって思ったんだ。
だけど実際レコーディングを始めてみたらあのボーカルとりはものすごく大変だったんだ。今だからいえるけど、とにかく一音一音総てパンチ・インしなくちゃいけない状態で。そういうレコーディングだと全体のムードがくずれていってしまうんだ。
氷室 それに無駄エネルギーも使うし。
流れも悪くなる。僕はシンガーがフラットしたりピッチがずれるのはそれほど細かくこだわる必要ないことだと思うんだ。それはキャラクターだから。かえって全部パンチ・インして完璧にするほうが…わかるだろう?
氷室 そうそう、いいこと言いますね!





レコーディング中スタジオにて                   1999年5月
(レコーディング前に何回ミーティングするかという問いに)
氷室 いつもは曲を仕上げるのに2〜3回だけど、今回(SLEEPLESS〜時)は、スティーブが忙しかったこともあって少なかった。会ったのは一度だけだよね
スティーブ(以下S) いつもは最初にヒムロが音を聴かせてくれて、それと同時に基本的な方向性の説明もしてくれる。その後、僕の方から質問がある時は電話したり、必要なときにはまた会ったりしながら進めていくんだ。
氷室 今回はミーティングが少なかったかわりにEメールが活躍したね。
そうそう。いつもヒムロからのメールが届くのは夜中の3時、4時なんだけど、僕も必ずその時間には起きていて”ヒムロ、僕はここだよ! 今、起きていて君からのメールを読んでいるんだよ!!”って、モニター眺めながら叫んでいるんだ(笑)。ふたりとも夜型の人間だからね。
氷室 まだ誰も起きていなくて物音ひとつしない夜中は、やっぱり集中できるね。
(スティーブのソロアルバムはもう聴いた?)
氷室 うん、一曲だけ聴かせてもらったよ。今までと全然違うからけっこう驚くと思うよ。君のソロアルバムの話をしてるんだよ。
そうだね、今回はエレクトロニック・ギターを一切使わないで、全曲フラメンコ・ギターだけで録ったんだ。
氷室 すごくクールだよね。
フラメンコ・ギターはとっても奥が深くて、まだまだ勉強しなくちゃいけないことがたくさんあるんだ。それとは逆に、僕にとっては最近のロック・ギタリストってちっとも面白くなくって、刺激も、学ぶところもない。だから僕は今でもジミ・ヘンドリックスを聴いているんだ。
氷室 本当に?!(笑)
(これからのアルバムレコーディングについて)
氷室 引き続きすぐにアルバムレコーディングに入ってることはないね。まだいろいろな準備が必要だし。それに、スティーブのスケジュールが空いているかどうかも聞いてないしね(笑)。この後のスケジュールはどうなってるの?
まずはソロアルバムを仕上げて、それからプロモーション。その後は決まってないけど、なるべく早くまた日本にツアーに行かなくちゃいけないよね、ヒムロ?!
だってヒステリック・グラマーの服を買いに行かなくちゃ(笑)。僕はあそこのブランドの服が大好きなんだけれど、LAで買うとシャツが200ドルもするんだよ。日本だったら50ドルくらいのものなのに!ホント、クレイジーだよ!



Memo
  スティーブとヒムロックの出会いはNATIVE STRANGER。そこから先の二人のコラボレートはご承知の通りです・・・。ヒムロックの一歳年上で世代も近い。





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